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はじめに

1994年、大学に入ってすぐコンピューター実習が始まりました。全学生にはメールアドレスとホームページ容量が与えられ、課題は自身のウェブサイト上に掲示して提出するというシステムでした。

最初の授業で習ったのは「ネットワーク上に無駄なトラフィックを流さない」というエチケットでした。インターネットへダイヤルアップで接続していた時代、それはタイムイズマネーでした。やがてISDNやADSLの常時接続が当たり前になると、大容量のウェブサイトが乱立しました。礼儀作法は無視され、そして現在に至ります。

ほとんどの国民がスマホを携帯し毎月の通信量(ギガ)の残りに一喜一憂する今、ウェブサイトを構築する人たちに かつての礼儀作法を再履修する時期が来ました。

例えば災害発生時、モバイル回線は帰宅困難者による接続集中でパンクします。そんな状況下で ようやく自分に回線使用のターンが巡って来ても、画面に表示され始めるのは知りたい情報の文面ではなく PR動画や広告画像の方なのです。

上部のタブにリンクしてある右側3つのサイトは、日本の有名な法人・自治体のものです。
何が起こっているのか知りたい時、なかなか電話が繋がらない時、夜が明けるまで一時的に避難したい時、皆さんの欲しい情報がそこにあります。表示されるまでに一体どれだけの時間とギガを消費するのか試してみて下さい。

128kbps、それはギガを使い果たした後の通信速度。
本当に必要な情報は何か? 皆さんも考えてみて下さい。


サイト作りのコンセプト

・表示幅は 800 px
・画像は減色して容量の削減
・PCでもスマホでも表示は同じ
・読み上げソフトの挙動に配慮
・スクリプト不使用

途上国の子供たちの為に100ドルパソコンを作るという活動があります。
その国の回線速度はどれくらいでしょうか。そのパソコンの性能はどれほどでしょう?
これからのサイト製作には配慮が必要です。